スカラモービル
- 安部 整
私たちE-LIFEの福祉用具専門相談員は、ご利用者様にとって最適な住環境を提供する仕事という考えを最も重視しています
単に福祉用具をお届けするのではなく、ご利用者様の根本的な問題を解決することです
今回は、可搬型階段昇降機のスカラモービルについてです
目次
スカラモービル
ご存じの方も多いと思いますが、スカラモービルは福祉の先進国であるドイツで開発された可搬型階段昇降機です
自宅の階段昇降が困難となり、外出ができない・・・そんな方の課題を解決する福祉用具です
自由に外出をしたい、通院などで定期的に外出をしなければならない方など、スカラモービルが活躍する場面は様々です
特に人工透析をされる方は行きと帰りで体調が変化しますので、スカラモービルが重宝されます
写真のように、スカラモービルは安全装置付きの車輪(ローラー)が階段を昇降する仕組みとなっています
手元の操作ボタンを押し、一段ずつ階段を昇降します
スカラモービルはご利用者様へ〝外出機会の提供〟や〝活動量の維持〟を支援できる福祉用具ですが、ご利用頂くには操作者の訓練(講習)が必要となります
操作者の条件(原則)です
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身長:150cm以上
体重:45kg以上
操作者年齢:16歳以上~70歳以下
病歴:発作性の病気を持っていないこと
平均感覚:階段を後ろ向きに上がることができる
肢体の状況:両手・両足に不自由がないこと
視覚・聴覚:視覚、聴覚に問題ないこと
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スカラモービルの講習は、実際にご利用される階段で講習を受けていただきます
〝スカラモービルで安全に階段昇降ができる〟ことがゴールとなります
可搬型階段昇降機は事故の事例もあり、安全にご利用頂く為に安全指導講習は必須となります
また安全指導講習後も定期的にご訪問し、安全にご利用頂けるようにサポートさせて頂きます
スカラモービル コンビタイプ
コンビタイプはシートに直接乗るタイプです
スカラモービルの機種の中で一番シンプルな機種です
導入するケースが最も多い機種です
スカラモービル 車いすタイプ
車いすタイプはその名の通り、車いすに装着し、ご利用者様は車いすに座った状態で階段昇降します
ベッドから車いすへ移乗した後はスカラモービルに装着することでそのまま外出することが可能です
車いすとスカラモービルを装着する工数が増えますが、外へ出た後もスカラモービルを外して、車いすでそのまま外出することが可能です
移乗する回数を減らしたい方におすすめです
スカラモービルというひとつの選択肢
住み慣れた自宅での生活を続けたい!
けれど、、、
外出ができない・・・通院が一大イベント・・・好きなタイミングで外出したい・・・
スカラモービルというひとつの選択肢があります
イーライフには8名の安全指導員が在籍しております
ご利用者様のご生活や介護状況に合わせて、ご提案させて頂きます!!
著者
安部 整 福祉用具専門相談員・スペシャリスト育成プロジェクト【COLLEGE+E】責任者・日本車椅子シーティング協会認定シーティングエンジニア1989年 東京都大田区生まれ。 前職から福祉用具営業に従事し、福祉用具の選定には人間工学や医療の知識など、様々な要素が大切と気づき、自己研鑽する。 現場対応に加えて、介護・医療・人間工学・力学なども学び、より適切な福祉用具の選定に根拠と自信を持つ。 現在はそのノウハウや知識を会社全体での育成の仕事を行いながら現場も回る。