伸びる人③
さあ、今日は前回の続きでどうしたら素直になれるか?
を書いていきます。
まず素直でない人は物事を一方的にしか
見ないという
傾向があります。
また、自分の思い込みやこだわりが
強いということ。
例えば日本で1番のお金持ちは
誰でしょうか?
ソフトバンクの孫さんです。
日本で1番の借金王は誰でしょうか?
これも孫さんです。
借金できるのも信用が高い証拠です。
このように物事には幾つかの顔
があり「絶対こうだ!」
という答えはありません。
見方を変えてみると全く違う
顔があるものです。
最近、20代の若いビジネスマンの方
から話を聞く機会の中でよく聞く言葉が、
大企業=安定 中小企業=不安定
ということを耳にします。
確かに一つの見方としてはその
考えもあるでしょう
しかし安定しているというのは
あくまでも個人のイメージだけで
その企業のPL(損益計算書)や
BS(貸借対照表)やCF(キャッシュフロー)
なども把握した上で判断しているなら
理解できますが
そのような方は少ないのではないでしょうか。
私が存じております、
ある会社では従業員が20名以下と
少ないですが社員全員平均年収600万以上
(離職率0%)で毎年、経常利益率が10%を
超えている超安定企業があります。
逆に、私自身30代から株式投資を始めて
沢山の会社の決算書を見る機会が
ございましたが、大企業だけどキャッシュが
枯渇状態で多くの負債を負っている上場会社も
沢山ありました。
例えば、最近話題の2社で言うと
大塚家具は自己資本比率がかなり高い会社で
一見、超安定企業ですが、
分厚い自己資本の中には
差入保証金というのが張り付いています。
最近話題の「結果にコミット」する
RIZAPもM&Aを
繰り返し勢いがある企業ですが、
『負ののれん』が原因で
キャッシュフローが数字以上に
厳しくなっております。
両社とも株価は急落しております。
投資家は本質を見抜いているのでしょう。
両社とも従業員が1500人~3000人を
超える大企業です。
余談ですが、先週の日経新聞の中の1面で
新卒の就職希望が日本人は優秀な
人材ほど大企業や公務員を希望する反面
アメリカ人はベンチャー企業に
希望する傾向とのことです。
それだけ色々な経験を積めるし、
成長出来る環境を選ぶということでしょう。
その気持ちはすごく理解できます。
私も14年会社員で経験したことよりも
この2年半の方が遥かに尊敬できる色々な方と
お会い出来たり
会社員では経験できないことも多いものです。
こんな素晴らしい世界ならもっと早くやりたかった
というのが本音です。
ドラゴンボールで言うとベンチャー企業は
カリン塔で修行するようなものでないでしょうか。
話が逸れましたが、会社ひとつでも本質を見抜くのは
非常に大変です。
どうしても人は自分の経験や考え方
親から教えて貰ったことなどが正しいと
思いがちになってしまいます。
また、自分とは違う意見の人や違う
価値観の人と遠ざかる
傾向もあると思います。
そういう時こそ、素直に
フラットにニュートラルに考えてみる。
「とりあえずこういう考えもあるよね」と考えてみる
それに対して自分で判断しない。
まずは自分の感情を置いておいて感情と
事実を分けて考える。
このような練習をしていくと
良いのではないでしょうか。
著者
篠本 高基 【代表取締役社長】1979年 神奈川県横須賀市生まれ。 2016年の創業以来、一貫して代表取締役として牽引 主に経営戦略と15年間での営業経験で構築した手法を社員に徹底した指導を行う。 その他、新規事業を手掛けている。 高校時代は神奈川県の強豪私立高校で甲子園を目指す。ポジションは投手。