日立製作所から学ぶ出世する人の条件

日立製作所は言わずとしれた日本を代表する大企業であります。
以前、当社の顧問に質問したことがあります。

日立製作所という連結社員30万人の巨大企業で上に行く人はどのような性格でどのような考え方を持っている方なのか。

ちなみに顧問は私の父親ですか?と良く聞かれますが叔父です。
今まで沢山の部下や大きな組織を率いてきた考え方や組織論は勉強になります。

先程の回答は。
人格が最も大切で公明正大であり自分の成果でなく部下を大切にしチームを優先して盛り上げることが上手な人ということでした。
逆に優秀で能力が高くても自分が大きく我が強すぎる人は途中までしか行けないという回答

私なりに紐解くと自分の実力、成果である程度までは行ける。それは上(上司)が引っ張って出世するが、その更に上にいくのは、今度は上でなく下(部下)が押し上げて出世していくという構造であるということでしょう。それが正しい組織の考え方かもしれません。

このような正しい人選や人事がしっかり確立できた企業ですから日本を代表する企業になったと思います。

もうひとつ。
現在、経団連の中西 宏明会長
現。日立製作所会長が社長に抜擢する条件の話。

社長候補の中で、私は社長になりたい!と言う人は社長にせず、私は【社長の仕事がしたい】という人を社長に抜擢する!!という話。非常に深いと思いました。

ここも解説してみます。

社長も部長も所長になるのも【手段】であって【目的】にしてはいけない。
役職になる事が目的の人は地位や立場が最優先の価値観になります。それは危険であるということ。
このタイプの方は役職や立場に非常にこだわり「私は社長だから、俺は部長なのに」という発言が自然に言葉で出る傾向があります。このような方が組織の上に行くと牛耳を執る組織になります。

これはよくある手段と目的の罠でしょう。

その他のことでもこの手段と目的は勘違いしてしまうことや間違っている落とし穴が多くあります。

社長、所長になるために仕事をするのでなく〇〇のようなことを実現したい。このようなことを創っていきたいというグランドデザインがあり、そのために所長になる。社長になる!という考え方が正しいでしょう。

~結論~
普遍的にリーダーは【見えない報酬】を大切にする人が結果的に評価され出世していくのでしょう。

立場が高くなればなるほど割に合わない仕事や責任がのしかかるからです。
一方では立場が高いほどやりがいが多く、楽しくて刺激的な仕事なことは
間違いないでしょう。

会社は出世すればするほど競争が激しくなる構造で出世を目標に働き続ければどこかで壁に当たります。
年収も同じ。限界があるからです。
残念ながら自分が思い描いている年収に到達しても幸せにはなれないという事実です。

よって昇給や昇格の喜びは一介であり一時的なものです。

 

例えば私は社長だから給料をこのぐらい貰わないとモチベーションあがらない。もう経営はやりたくない。と言う会社に入社したいと思うでしょうか。

 

見えない報酬を大切にするリーダーはマネジメント能力も優れており、褒める。ねぎらう、励ますことを大切にしており見えない報酬を部下にも伝えていくので自然と士気が高まりチームに一体感が出て成果があがります。
結果そのようなリーダーが今度は高い立場で経営などに抜擢されます。

 

これは日立製作所で出世していく人の考え方にも共通しているでしょう。

成功している方はお金の報酬はあくまで結果であり、そこに自分のモチベーションややりがいに重点を置いてなく、前年比の売上をチームで超えたこと!自分が提案したことで会社を変えて他の社員が働きやすくなる仕組みを創れた!悩んでいる部下が成果をあげた!お客様から喜びの声をもらった!
トラブルが起きない仕組みを完璧に作り上げた!前例のないことを実現できた!

こんなことが【見えない報酬】だと思います、

イーライフもこのような見えない報酬を大切にしていくリーダーを抜擢していくことでしょう。

https://e-lifecare.com/

https://job-medley.com/facility/287750/

著者

篠本 高基 【代表取締役社長】

1979年 神奈川県横須賀市生まれ。 2016年の創業以来、一貫して代表取締役として牽引 主に経営戦略と15年間での営業経験で構築した手法を社員に徹底した指導を行う。 その他、新規事業を手掛けている。 高校時代は神奈川県の強豪私立高校で甲子園を目指す。ポジションは投手。

【代表取締役社長】篠本 高基