私たちE-LIFEの考える福祉用具専門相談員の仕事とは?
- 安部 整
こんにちは、安部整です。 今回は、「私たちE-LIFEの考える福祉用具専門相談員の仕事とは?」という題目でお話しをしたいと思います。
私たちは、ご利用者様にとって最適な住環境をご提案・ご提供し、その空間でご生活されることに高揚感や特別感を感じていただきたいと思い、福祉用具専門相談員の仕事をしています
少し抽象的なので具体的に書かせて頂きます
福祉用具は、できないことをできるようにしたり、支えたりするものも
本当に素晴らしいことでありますが、私たちは『福祉用具専門相談員』としてもう一段階二段階、それ以上を目指していきたいというところで仕事をしています
その反面で、福祉用具を生産するメーカーさんの勉強会に参加させていただき、お話を聞く機会もたくさんあります
今は世の中に、お客様の生活をより良くするための商品はたくさんありますし、福祉用具を生産するメーカーさんも本当に血のにじむような努力をして商品開発されています
できないことをできるようにする、福祉用具として支えるというのは、極端な言い方をすれば商品の力というのがすごく大きくなっていると思います
しかし、その中で私たちの役割というのは、福祉用具そのものを単にお届けするのではなく、
ご利用者様の意向や現状の生活、身体の調子などのリスクをアセスメントする
そして私たちE-LIFEの福祉用具専門相談員は、ご利用者様へ最適な福祉用具を提案し、
『ご利用者様にとって最適な住環境を提供する仕事』という考え方を最も重視しています
その為には、終わりのない勉強の日々です
〝その中で生まれてくるご利用者様との信頼関係が、この福祉用具専門相談員の仕事の最大の楽しさであり喜びだと思います〟
ご利用者様からのご依頼に対してスピード感を持ち迅速に対応することは当然のこと
また、介護保険レンタルの場合、福祉用具そのものの値段はどの会社も大きな差はでないようになっています
値段に大きな差はでなくても、サービスを通じて感じていただく『価値』を最も大切にしています
車いすのレンタルで言えば、人間の姿勢や身体の仕組み、重力、重力と身体の連動する仕組みなどの様々なことを勉強、理解し、ご利用者様に対して車いすに座った時のフィッティングや姿勢調整などを実施致します
その場ではすぐにわからなくても、
毎日の座位姿勢はその先の健康や身体機能に影響を及ぼします
ただ、そんな専門的なことを言われてもすぐに理解できないし、初めて利用される、ご利用者様はもっとわかりません
大切なのはご利用者様の日常生活に問題が起こっていないかということを確認することだと考えます
身体の仕組みなどの勉強をしていくとご利用者様の課題に予測が立つようになります
ご利用者様が車いすに座った時、片側に傾いていたり前後に倒れそうになっていたり、わかりやすい課題点もありますが、座位姿勢を見て、股関節や足関節の角度を見て、しっかり調整をしないと今後の日常生活動作に影響がでてしまいます
そこで、こういうことが起こっていないか困っていないかなどの話を聞いてみて、お客様と一緒になってその問題を解決していく
逆に、勉強したことを、一方的にお客様に話をしたところで知識の押し売りになってしまいます
ご利用者様と共に問題解決していくというスタンスが何よりも大切だと思います
車いす以外のことでも、ご利用者様が抱えている課題の根本的な理由が理解できないと、なかなか問題解決には繋がりません
例えば床ずれができてしまった時に、どういう原因で床ずれができてしまったのか確認して、対応しなければ、対処方法を間違ってしまいます
圧迫応力や引張応力、剪断力といった応力を知ってないといけない
そういうことを知っていて対処するのか、それとも床ずれが起こったという事例に対して対処するのかで床ずれを治せる可能性やスピードが変わります
しっかりと根底の部分を知って対処することが大事になると感じております
私たち福祉用具専門相談員が勉強している詳しい内容は、今後連載していくブログで書いていきたいと思っています
社員が学んださまざまな情報は、社内のICTツール(LINEワークスやDropboxなど)を使って全体で共有できるようにしています
また、新入社員もしっかりと福祉用具を理解し、サービス提供ができるようになる取り組みとして、
カレッジジュニア【COLLEGE+J®️】という社内の新人育成プログラムを作りました
例えば介護保険の目的という根本的なところから、介護ベッドを組み立てたり、車いすを選定する基準など、ご利用者様の生活やADLの聞き取りをして、福祉用具を選定する練習などです
このあたりの詳しい内容についても、今後のブログでご紹介していければと思います
私たちイーライフの福祉用具専門相談員は、私たちの仕事に対する熱量や姿勢も含めて、
ご利用者様が自分にとって最適な住環境と特別感を感じていただきたいという思いがあります
ご利用者様が福祉用具を通じて、今までネガティブだった気持ちが、『ここまで考えてくれたり、頑張ってもらえるなら、この空間で長く生活を続けたいな』そういうポジティブな気持ちになっていただいて、その空間で生活することにちょっとした高揚感、気持ち良さを感じていただける仕事がしたいと思っています
著者
安部 整 福祉用具専門相談員・スペシャリスト育成プロジェクト【COLLEGE+E】責任者・日本車椅子シーティング協会認定シーティングエンジニア1989年 東京都大田区生まれ。 前職から福祉用具営業に従事し、福祉用具の選定には人間工学や医療の知識など、様々な要素が大切と気づき、自己研鑽する。 現場対応に加えて、介護・医療・人間工学・力学なども学び、より適切な福祉用具の選定に根拠と自信を持つ。 現在はそのノウハウや知識を会社全体での育成の仕事を行いながら現場も回る。